ひつじさん。あなたも手術です。
※この記事にはぬいぐるみが解剖される写真があります。ご気分を害される方は閲覧をお控えください
我が家のぬいぐるみの手術が続いておりますが、とりあえず今回の患畜さんで最後の予定です。どうぞお楽しみ？参考にして？ください。
前回までの2例はこちら
術前
患者
ほんやら堂から発売されている安眠おやすみ羊抱きまくら
出会い
高校に入学するタイミングで通信教育のチャレンジをやめることにした私が努力ポイントを使い切るときに交換したひつじです。
出会って丸7年経過したようです。え、そんな昔か！
大きさと容体
50cm×32cm
今までの2例と比べ少し大きめ。
この子は毛皮（カバー）を洗濯機で洗うことができます！
そのため全体的なダメージというよりは顔～首元へのダメージが心配されます。
問診
さあでは恒例のあたまのなかの問診、触診をご覧ください。
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ガラガラ～
私「こんにちは～。どうされましたか。」
ひつじさん「こちらにいい腕の先生がいらっしゃると聞いてきました。」
私「（てれっ）」
ひつじさん「大したことはないのですが、飼い主と毎日一緒に寝ているうちに首元にしみができてしまって～」
私「どれどれ。」
私「なるほど。飼い主さんに長年愛されたあとがありますね。」
ひつじさん「このシミがなくなって若返られたらいいなと。」
私「可能だと思いますよ。
これだけ愛されシミがあるということはお顔もシミのもとがありそうですね。
なによりお顔の脂肪になんらかの影響をあたえているかもしれません。
これだけの愛されシミを消すとすると通常の記憶が残る入浴は難しく、手術による脂肪取り換えと入浴を行う方が今後のためかなと思います。」
ひつじさん「なるほど。脂肪がやられている可能性なんて考えていませんでした。ぜひ手術をお願いしたいのですが、ぼくは体が大きいです。
手術費用はいくらくらいになりそうですかね。」
私「そうですね。先ほど計られた体重が約300ｇだったので実費200円～300円程度になると思います。」
ひつじさん「そんな安くていいのですか！ありがとうございます。」
私「私が飼い主さんと知り合いのため実費のみの料金にしています。それではさっそく手術について詳しく説明いたします。」
私「まず毛皮は脱いでいただいて、おそらく香り袋があるかと思いますのでそこから切開し、脂肪が取り出せる程度の幅に拡張し、脂肪を全摘出、その後入浴、シミが激しいのでおそらくスペシャルケアをします。乾燥後、新しい脂肪を注入、香り袋よりもほどいた幅のみ縫合し、香り袋は摘出し手術は終了の予定です。」
ひつじさん「香り袋があるところは縫わないのですか？」
私「お体が大きいことを考えますと今後脂肪が急にしぼむおそれがあり、その都度切開だと負担が大きいため多少の脂肪の出し入れはできるように括約筋頼みにしようと考えています。」
ひつじさん「なるほど。すごくいいですね」
私「副作用ですが体重の増減がおこる可能性があります。」
ひつじさん「わかりました。」
私「ではこちらの同意書に記入お願いします。」
ひつじさん「おやすみなさい～（ふわ～）」
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さあ、現実に戻ります。
手術
今回のポイント
カバーが別に存在するから香り袋のマジックテープは残す！
綿の出し入れに、香り袋の幅だけだと狭いので
前後どちらかをすこし切開する必要があります。
切開
今回は前側の縫い目がゆるかったので前側を拡げていきます。
- 香り袋あたりの縫い目をほどく
- 香り袋の縫い目を1辺ほどく
- マジックテープと香り袋の布が一緒に縫われていて、きれいに縫い目をほどくとマジックテープの縫い戻しが必要となるのでハサミで切る
- 綿（脂肪）の取り出し
脂肪を取り出すと頭のほうから汚れた脂肪がでてきました。
私に抱きしめられ、よだれやよだれやよだれや、汗がしみ込んでしまったのでしょう。
ほんとヒツジさん今までありがとう。
取り出した脂肪の量が多いです。
肢と角が別縫いされていたので今回開けることはありませんでした。
内側も確認します。
表からでは顔のシミは見受けられませんでしたが、内側にはしっかりとありました。そして目の刺繍のところにゴミが。これは私に使われていたときに入り込んだものなのか疑問です。（たまに安い服買うとこういうふうにほこり一緒にぬわれているよね）
表には見せない苦労が内側に秘めていましたね。
入浴
さあ、入浴しましょう。
- 30℃のお湯で水洗い
- 衣料用洗剤で押し洗い
- ウタマロ石けんでシミがあるところを優しくこすり洗い
- すすぎ
- 柔軟剤に20分つける
- 脱水
- 乾燥
使用したもの
- 洗剤： アクロン（おしゃれ着洗剤）
- ウタマロ石けん（固形）
- 柔軟剤： レノアの青
写真の通り洗剤で洗った後のお湯がものすごく濁りました。
今までこんな汚かったのか…
トリートメントという名の柔軟剤に放置します。
いつもなんとなく気持ちよさそうに見えます。
今回もきれいに洗いあがりました。
綿入れ
乾燥したら新しい綿を詰めていきます。
ひつじさんは細かいところがないのでがたがたにならないことと柔らかさだけを気を付けます。
最初に開けたところを縫合します。
マジックテープで大部分が閉じるためとっても縫いやすいです。
マジックテープ部分は今後、綿を取り換えるときや硬さを変えたいとき、丸洗いがしやすくなるはずと期待しています。
術後
茶番のあたまのなかの術後の様子です。
どうぞ～
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私「おはようございます～。おわりましたよ～」
ひつじさん「ふわ～よく寝た。おはようございます。」
私「体に違和感ございませんか？」
ひつじさん「そうだった。全然何も違和感ないです。」
私「それはよかったです。では鏡で首元確認してください」
ひつじさん「おお。白い！何年ぶりだろう｀σω･´)･ﾟ･ 」
私「今回の入浴とても汚れ落ちましたよ。こちらも楽しくなるくらいでした」
ひつじさん「本当にありがとうございます。」
私「今回元香り袋の場所はただ括約筋がゆるむと中の脂肪が漏れ出ることがあるので必ず毛皮着て生活してください。」
ひつじさん「はい。ちなみに今回の費用は…」
私「今回使用した脂肪が約150ｇだったので165円ですね。でも、飼い主さんがお支払いされているので心配せずにまた楽しい生活を送ってください。」
ひつじさん「これからも飼い主の涙もよだれも受け止めようと思います！！！」
私「よだれは、、、（笑）」
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家にいるぬいぐるみで手術が必要そうな子はいなくなりました。手術した子たちはいい匂いがします。
今後はおおさんしょううおズをおめかしさせていく様子をお伝えします。
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また次回お待ちしています
