経済は感情で動く ~勉強することの意味がわかる~
今回読んだ本はこちら
どんな本
- 行動経済学の初心者向けの本
- 中学生くらいから頑張れば読める
- 勉強することの意味がわからない人
- 自由にお金が使えるようになった人
- いらないものを買っちゃう人
におすすめと感じました。
実際にシチュエーションが書かれ、自分でイメージし、考えながら学ぶため読了には時間がかかります。
「1,2個の例題を1日に読む」「難しくて理解できないところは飛ばす」など工夫して少しずつ読むといいと思います。
私は1年毎に読み返したいと感じました。
後悔について
あなたはAさん、Bさんどちらがより悔しがると思いますか?
- AさんはY社の株を売り、X社の株を買おうとしたが、結局そのままにした。もし買っていたら150万円得していた。
- BさんはX社の株を売り、Y社の株を買った。もし売っていなかったら150万円得していた。
多くの人はBさんと回答します。
積極的に行動したことのほうが堪えます。なので現状を変えようと決意する方が難しいのです。
ここで疑問が浮かびます。
成功者はよく「やらない後悔よりやった後悔」っていうじゃないか。
今回は積極的に行動したが後悔している。
つまりやらない後悔よりやった後悔のほうがいいという結論にならないだろうか。
その疑問に対する答えは本の続きに書かれていました。
- 何日や何週間という短いスパンでは「まずい選択をした」としてしまったことを深く悔やむ
- 何年という長いスパンでは「チャンスを逃した」としなかったことへの悔やみが大きい
別れた恋人を考え胸が痛くなるよりあの恋は実現できたはずなのにのほうが人生において長く引きずります。
成功者(成功できる人)はこれを知っているから成功できるのでしょう。
私がメルカリであまりものを売ることができない理由
いきなりですがコーネル大学経済学部で行われた実験について。
クラスの半分のグループには大学のロゴ入りのカップをプレゼントしました。
カップをもらったグループは「5.2ドル以上でなら売る」、逆にカップをもらわなかったグループは「2.75ドル以下なら買う」と回答したそうです。
その差は2.45ドル
なぜこんなに差が開いたかというと「保有効果」というものです。
今手元にあるものに高い価値を感じ、手放したくないという心理です。
メルカリは自分が1度は保有したものを売ります。数回しか使わなかったものに需要より高い価格を設定してしまうのです。
「お試し」
他に保有効果を利用しているのが「お試し」です。
よく通販で「効果、商品に自信があるので数カ月使用して合わないようなら返金します!」と言っているあのサービスです。
あれで返金をしたことある人ってどのくらいいるのでしょうか。
一度手に入れると高い価値を感じてしまうのでほとんどの人は返品しません。
勉強することの意味
本のはじめの方に書いてありました。
私たちが犯すエラーには規則みたいなものがある。一度招待がわかれば同じエラーは2度しないで済む。
お金に関する失敗はほとんどの人がするはず。
ということは先人たちが一通りしてくれてるはずです。
この本を読んだだけで失敗がゼロになる!なんてことはないけど、見る方向が1つ増えます。結果的に失敗が減るはず。
そして、この本を読み進めていくと「数学」「国語(古典)」「医学」など今まで中、高で習ったこと、さらに大学の専門的な科目(医療系)で習ったこと、など今までの勉強が実際に役に立つということを実感します。
インスタグラムでは私の読書ノート(iPadでGoodNotes5を使用)を公開しています。
#りさ読書 で検索してください!
スター、ブックマーク、読者になるボタン押していただけたら喜びます!